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TECHNOLOGY INTRODUCTION 技術紹介

成形技術

異種材と一体成形技術

シャフトやプレス部品と一体成形イメージ

2色一体成形イメージ

射出成形の磁場配向技術

内径極異方

外径極異方

アキシャル配向

ラジアル配向

最適な「条件」を求めて

弊社では金型を作る高い技術を持ち合わせており、金型制作から成形まで一貫して対応しております。
しかし、生命線である金型をせっかく自社で作れても、実際の製品をきっちり仕上げなくては意味がありません。
金型に素材を射出し、冷却して成形していくというプロセスを淀みなく正確に繰り返すことが非常に重要です。そのためにカギになるのは「成形条件」のはじき出し。弊社製品として最大の特徴である特殊素材は、成形時の素材温度や金型温度などの幅が狭く、扱いづらいものが多いのです。

しかし長年にわたる経験の蓄積と共有により、無数にある成形条件の中からベストな1つを速やかに見つけ出すことができます。例えば製品の1つや2つなら誰が機械を触ってもつくれますが、これを24時間稼働の工場で不具合をできるだけ出さずに高精度な製品を生み出し続ける――というミッションの実現には、やはり「条件出し」の技術が必要。プラスアルファとして、いかに機械を途中で止めずに効率良く回せるかという部分も追求します。

細かなことは経験豊富な人間の勘どころに頼る場合もありますが、それらも先輩から若手へと伝えています。さらに現在は成形機をネットワークで繋いでデータを蓄積しているため、主観的な「経験」だけでなく客観的な「数字」もエビデンスにしながら最適な条件を求めていきます。

実際に「ものづくり」をする現場なので、部署の規模は弊社の中でも最大の約20人。3交代制で製品をつくり続けており、個人のスキルだけでなくチームワークも重要になってきます。

ハヤシテクノの射出成形

弊社で行っている射出成形は、樹脂加工の最も基本的な技術です。ペットボトルなどの中空成形や、フィルムやシートなどのカレンダー成形とは全く異なりますし、樹脂によっては熱硬化性樹脂(加熱によって硬化する)という樹脂が有りますが、基本的にそのような樹脂は扱っていません。弊社では熱可塑性樹脂を用い、一般的な射出成形を行っています。

汎用プラスチック(プラスチックの中でも約8割程を占める、一般的な熱可塑性樹脂のプラスチック)の製品は、ほぼ東南アジアや中国で作られています。弊社は熱可塑性樹脂の中でもスーパーエンプラ樹脂成形を基本とし、日本製という安心感を売りにしています。

まずは試作型を起こし、そこで生じた問題を金型加工・成形条件の両面で解決。そのまま量産型にトレースし、製造検証を行います。同じものを作り続けられる金型の製作と、安定した射出成形という2つの技術を両立しています。また、すでに製品形状が決まっているお客様に対して、材料の相性やゲート口の位置、ゲート点数の変更などの提案やアドバイスも可能です。

射出成形についてより詳しく知りたい方はこちら